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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「笑顔」はチョコバー2000個分の幸福感をもたらす効果あり

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 そして、心拍数やストレスの度合いを計測すると、②のくわえ方をしていた被験者たちの心拍数やストレスが、もっとも低かったのです。

 つまり、口角を上げ笑っているような表情をつくるだけ(フェイクスマイル)でもストレスが軽減されるのです。「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しくなるのだ」という心理学者ウィリアム・ジェームズの言葉がありますが、笑うことも同じです。ニコニコしているから気持ちが楽しく高揚していき、良い作用をもたらしやすくするのでしょう。

 また、19年には山形大学医学部が、「笑う頻度と死亡や病気のリスク」を分析。ほとんど笑わない人は、よく笑う人に比べて死亡率が約2倍高いとの結果が出ました。約2万人の検診データを収集し、7年間にわたって調査・分析。すると死亡率が約2倍、さらには脳卒中など心血管疾患の発症率も高かったことが明らかになるという……“笑えない”結果が判明しました。

 大声を出して笑う頻度に対して、「ほぼ毎日」と答えた人は全体の36%。対して「ほとんどない」は3%ほど。病気になりやすい年齢や喫煙といった因子を加味しても、ほとんど笑わない人と、よく笑う人は実に約2倍の死亡率の違いがあったそうです。

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