著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

男性は「散らかっている」と自覚はするが片付けられない

公開日: 更新日:

 そろそろ衣替えの季節。部屋や身の回りをスッキリさせて気持ちよく過ごしたい――。ところが、いざ部屋を片付けようと思うと、「面倒だな」と腰が重くなってしまう。そんな方は多いのではないでしょうか?

 部屋どころか机回りの片付けさえ苦手な人にとっては、衣替えは一大行事。頭では片付けようと思うものの、なかなか取りかかれないと思います。

 実は、「男性は散らかっていることを自覚しているにもかかわらず片付けない」という米カリフォルニア大学サンタバーバラ校のユニークな研究結果(2019年)が存在します。片付け面倒派にとっては「我が意を得たり」な研究かもしれません。

 実験では男女それぞれ約300人の被験者に「部屋の写真」を見せ、「どれくらい散らかっていると感じるか」「掃除が必要な度合いは?」などを尋ねました。すると、「男女ともに部屋の散らかり方については、さほど感じ方に差がない」、しかし「男性は散らかっている自覚があっても片付けられない傾向が強い」ということが分かったのです。

 さらに興味深いのは男女それぞれの片付いていない部屋に対する印象です。被験者に「そこそこ片付いた部屋」の写真を見せ、「部屋の住人は女性」「部屋の住人は男性」という具合に2パターンの反応を調べたところ、「部屋の住人は女性」と伝えられた被験者は、男性と伝えられたときよりも「散らかっている」と評価を下す傾向が強かった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景