著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

赤と青の法則 印象アップしたければ“信号無視”をしないこと

公開日: 更新日:

 占いなどを見ていると、「今日はピンクを取り入れると運が舞い込むかも!?」など、“ラッキーカラー”が紹介されていることが珍しくありません。それが本当にラッキーカラーかどうかは別にして、色彩によって人に与える印象が変わったり、自らの気分を向上させたりするのは事実。19世紀から研究が行われている色彩心理学という分野が存在し、科学的なエビデンスに基づき色を扱い、自分の気分を演出することは可能なんです。

 たとえば、赤色。米ロチェスター大学のフェルトマンとエリオットの研究(2011年)では、被験者にパソコン上の仮想のテコンドーの試合で、赤色と青色の防具を着けて試合をさせたところ、赤色の防具の被験者の方がより優勢で、相手に威圧感を与えると感じたそうです。

 別の研究では赤色のユニホームを着たゴールキーパーの方が、緑色や青色や黄色のユニホームを着たゴールキーパーより、ペナルティーキックが決まりにくかったという結果も。赤色を着用すると男性ホルモンのひとつであるテストステロンの分泌が通常より多くなり、心理的な気分の底上げにつながることが判明しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?