著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

「蚊アレルギー」強い皮膚症状の原因はEBウイルスにあり

公開日: 更新日:

 蚊に刺されると、痕が赤く腫れて痒くなります(蚊刺症:ぶんししょう)。これは蚊の唾液に対するアレルギー反応で、即時型と遅発型の2種類に分かれています。

 即時型は刺された直後から起こる痒みと腫れで、ほとんどすべての人に生じます。しかし症状は軽く、早い人で15分程度、長い人でも数時間で治まります。一方、遅発型は刺されてから数時間ないし半日後から生じる痒みや腫れです。大半は遅発型反応がまったく起こらないか、あったとしてもごく軽症で済みますが、中には1週間以上も断続的にぶり返す人もいます。しかしそれがもっと長引くことは滅多にありません。

 遅発型反応が強い人は、自分は「蚊アレルギー」だと思っています。しかし、医学的に言う蚊アレルギーはもっと強い症状がしつこく続きます。これには、局所症状と全身症状があります。局所症状は、刺し痕に直径数センチ、時にはニワトリのタマゴ大の水疱性の紅斑ができ、中心が潰瘍化して壊死し、かさぶたとなって痕に窪みができてしまうという、かなり痛々しいものです。しかも、かさぶたが取れるまで1カ月ほどを要します。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ