著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

ムカデ咬傷の6割は夜間に自宅で受傷 半数以上は夜間救急へ

公開日: 更新日:

 6月に入ると、全国でムカデの被害が増えてきます。農村地帯、山間部、海岸沿いなど全国に広く棲みついていますから、都会に住む人でもキャンプやアウトドアで咬まれることがよくあります。とくに地方病院の皮膚科では、定番の傷病のひとつになっています。

 日本には100種類以上のムカデが棲息していますが、その中で健康被害をもたらすのは、主にトビズムカデ、アカズムカデ、アオズムカデの3種類です。体長10~15cmほど、頭の色がそれぞれ鳶(明るい茶色)、赤(暗赤色)、青(青ないし暗青色)なので、そのままの名前が付いています。

 頭の下から、雌クワガタの大あごに似た三日月形の鋭い牙が前方に突き出しています。実はこれは牙ではなく、最前列の脚が変形したもので、正式には「顎肢(がくし)」と呼ばれています。これで相手に抱きつくようにして鋭い爪を突き刺し、先端から毒を注入するのです。顎肢は注射器のような中空構造で、毒腺から毒液を効率よく相手に注入できるようになっています。

■噛まれる場所は「手」と「足」で7割

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