著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

アユは「天然」と「養殖」で含まれる栄養成分が大きく違う

公開日: 更新日:

 アユは、淡水にすむ魚で旬は6月から9月。寄生虫の影響から生食はおすすめできませんが、塩焼きなどで焼いて食べるのは絶品ですよね。旅先で販売されている天然物のアユは実はとても貴重で、市場に出回るものはほとんど養殖物ともいわれています。

 そんなアユですが、天然物と養殖物で栄養成分が異なります。丸ごと食べることができる魚なので、当然骨に含まれるカルシウムはたくさん取れますが、アユの内臓にはウナギに匹敵するビタミンA(レチノール)が含まれ、目の健康を助けたり、感染症を予防する効果があります。

 そして、血中のLDLコレステロールの酸化を抑制したり、老化防止にも効果があるとされるビタミンEも内臓に多く含まれていて、含有量は魚介類の中で一番! 特に養殖アユにたくさん含まれているので驚きです。

 反対に天然アユの内臓には大量のビタミンB12と鉄が含まれます。ビタミンB12は、悪性貧血や動脈硬化を予防してくれるビタミンで、光への感受性も高めてくれるため安眠効果も期待できます。ビタミンB12を吸収しやすいのは午後の早い時間帯なので、昼食にアユの塩焼きを食べるのもいいでしょう。ちなみにビタミンAは養殖物の方が4倍多く、ビタミンB12は天然アユの方が6倍多く含まれています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも