新型コロナ治療の新たな選択肢「カクテル療法」の期待と課題

公開日: 更新日:

 日本では、重症化リスクがあり酸素投与を要しない軽度・中等度の患者に使われる。重症化する前のなるべく早い段階で投与しないと効果が期待できないとの報告があるためだ。

 これまで、コロナ治療での使用を承認された3種類の薬(レムデシビル、デキサメタゾン、バリシチニブ)は、いずれも重症・中等症用なので、今回のカクテル療法は初の軽症者用となる。治療の選択肢が増えたのは間違いなく大きな進歩といえる。

 ただ、合致する多くの患者に対し、すんなり使われるかどうかはわからない。公費負担で患者には無料で提供されるというが、高額な治療だけに適用が慎重に判断される可能性もある。「適切な使い方」が浸透するまでまだ時間がかかりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし