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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

感染拡大なのに五輪続行…混乱する米国人へのメディアの説明

公開日: 更新日:

 コロナ感染急拡大の中、なぜ五輪は続けられるのか? というアメリカ人の疑問に対し、その理由を説明する記事が一斉に出されています。

 ロイター通信は、五輪の“バブル”内の8割はワクチンを接種しているのに対し、日本人のワクチン接種率が3割以下と低く、またバブル内では厳しい行動制限が敷かれているが、一般人は自主規制に頼っていることを挙げています。

 ウォールストリート・ジャーナルは「五輪関係者と一般市民は“パラレルワールド”に住んでいる」というIOCスポークスパーソンのコメントを紹介。AP通信は「バーやレストランの営業短縮や酒類提供の自粛について拘束力はなく、罰せられることもほとんどない。通勤ラッシュの満員電車は変わらず、日本ではビジネスパーソンはリモートワークに移行するのが困難」と説明。繰り返される緊急事態宣言に慣れてしまい“緊急事態”がニューノーマルになっていると指摘しています。

 そしてどのメディアにも共通しているのは、政府や当局の矛盾するメッセージが事態を混乱させているという論調です。

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