ワクチン接種と大動脈解離は本当に無関係か?接種後死亡1093事例中32例

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 大動脈解離は、血管内膜に亀裂が入りやすい状態であることが原因。血管の内側を構成する血管内皮にかかるストレスが関わっており、高血圧、喫煙、ストレスなどが発症リスクといわれている。弘邦医院の林雅之院長が言う。

「一般的にワクチン接種時は恐怖や緊張感から血圧が下がることが知られていますが、スイスの報告では新型コロナワクチン接種後に倦怠感、息切れ、頭痛などの症状を訴える患者を調べたところ、9例でⅢ度高血圧(収縮期血圧が180㎜Hg以上、拡張期血圧が110㎜Hg以上)となっていたことが報告されています。9人の年齢の中央値は73歳、男性2人、女性7人で8人に高血圧の持病があり、多くが降圧治療を受けていましたが、高血圧でない人もいました。なぜこうした現象が起きたのか、理由はわかっていません。ただワクチン接種後の死亡報告事例のなかに大動脈解離を含めて高血圧が発症リスクとなる病気が数多く見られること、これからの季節は血圧が高くなりがちなことから、中高年はワクチン接種前の血圧管理と接種後のモニタリングが必要なのではないでしょうか」

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