著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

合意なくコンドームを外すのは違法 米カリフォルニアで法律が成立

公開日: 更新日:

 一方、ステルシングに関心が集まるきっかけとなったヒットドラマもあります。「アイ・メイ・デストロイ・ユー」というロンドンを舞台にレイプを題材にした作品で、先日、エミー賞で最優秀脚本賞を受賞しました。

 アレクサンドラさんは、ドラマの中でステルシングが取り上げられたことに背中を押されたと言っていましたが、こうした文化的要素の影響も小さくありません。

 そしてもうひとつ大きく関係しているのは、先週お伝えした通り、レイプも含めた妊娠に対する人工中絶を事実上全面的に禁じる厳しい法律がテキサスで施行されたことです。中絶をなくすための法律が必要なら、望まない妊娠を防ぎ女性の尊厳を守るこうした法も必要と考えるのが当然でしょう。

 しかし、保守政治家の票集めにも有効な妊娠中絶禁止は騒がれても、女性の健康と誇りを守るこのような法律が今後どこまで他の州で成立するかはわかりません。フェミニズムの国とされるアメリカでさえも女性の権利が一進一退を続ける中、アレクサンドラさんは「この法律で少しでもステルシングに対する意識が高まって欲しい」とコメントしています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢