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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

「失踪白人女性症候群」は米国社会の病根をあぶり出す

公開日: 更新日:

 亡くなったギャビーさんの家族の気持ちは察するに余りありますが、あらゆる失踪事件は人種にかかわらず同等に扱われるべきというのも当然の指摘です。

 しかし、ここにはもっと根深い問題が隠されています。アメリカ人には「白人女性は常に犠牲者である」というステレオタイプが刷り込まれているため、多くの黒人男性が無実の罪に問われたり、暴徒化した白人に殺される出来事が繰り返し起きてきました。

 今回のランドリーは白人で事件自体に人種は関わっていないようです。しかし人種偏見がアメリカ人の目を曇らせる病根と考えれば、「失踪白人女性症候群」も立派な病と言えるかもしれません。

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