著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

チコリは夜に食べる 糖尿病予防や便秘解消効果が期待できる

公開日: 更新日:

 また、豊富に含まれている食物繊維のイヌリンは、腸内細菌との関係性が非常に注目されています。イヌリンには、でんぷんを分解する酵素が働かないので、分解されずに大腸に到達。腸内微生物によって発酵されることで、腸内環境の改善と便秘解消に効果があるのです。ブロイラーにイヌリン0.1%分のチコリを5週間飲用させた際、十二指腸の絨毛(じゅうもう)の高さ、広さが増加し、細菌やウイルスの侵入を防ぐバリアー機能が高まるという報告もあります。また、2型糖尿病患者にイヌリン摂取を14日間行うことで、空腹時血糖値濃度、総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロールの減少を報告しているものも。

 時間栄養学の観点から考えると、同じ食事であっても、朝食に比べて、夕食のほうが糖代謝機能が低下して血糖値が高くなることが分かっているので、ぜひ夕食で食べたい食材です。

 今の時季は国産が出回りますが、10~5月はベルギー産、6~9月はニュージーランド産と、一年中食べることができます。お手にとってみてはいかがでしょうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  3. 3

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    我が専大松戸がセンバツ王者で無敗の横浜に大金星も、達成感、喜びをあまり感じない理由

  2. 7

    永野芽郁「キャスター」“静かにフェードアウト説”一蹴!主演映画も絶好調で“稼げる女優”の底力発揮

  3. 8

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  4. 9

    長嶋茂雄さんは当然のように電車改札を「顔パス」しようとして、駅員に捕まった

  5. 10

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」