著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

頭の良い人は他人を信じやすく、そうでない人は他人を信用しない

公開日: 更新日:

 自分は絶対にだまされない。日ごろからニュースや情報をチェックしている自分とは、無関係だ──。そんな自信を持っている人は少なくないと思います。ところが、オックスフォード大学の研究(2014年)に、「頭の良い人ほど他人を信じやすく、あまり頭の良くない人ほど他人を信用しない」という興味深い報告があります。

 実験では、被験者に知力テストを行い、彼らの行動や社会的態度に関する質問をしました。その結果、知力の高い人は人を信用しやすい傾向が強く、知力の低い人はなかなか人を信用しないことがわかったといいます。配偶者の有無、教育、収入に関わりはなかったそうです。

 頭の良い人は、周りに頭の良い人しか集まらないため、自分の価値観を信じ切ってしまう傾向がみられたといい、プライドも高いため、「自分が間違えるはずがない」と疑いづらくなるそうです。

 一方、あまり頭の良くない人ほど他人を信用しないのにも理由があります。研究を行ったカールは、「知能レベルの低い人は、人を見抜くことができず、やみくもに心を閉ざしてしまうのではないか」と、少々手厳しいコメントを発表しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」