新型コロナウイルスへの「新たなる武器」が! 日本人医学者が英医学誌に発表

公開日: 更新日:

 ソルボンヌ大学医学部の根来秀行教授のグループが、新型コロナに対する新しい治療メカニズムをつきとめ、その論文が英国医学誌に掲載された。その内容について、根来教授に取材した。

「Expert Review of Anti-Infective Therapy」1月号に掲載されたのは「ウイルス性障害に対する5-アミノレブリン酸(5-ALA)とクエン酸第一鉄ナトリウム(SFC)の治療可能性」。5-ALAとは自然界に存在するアミノ酸。細胞内に取り込まれるとミトコンドリアと呼ばれるエネルギー工場を活性化する。そのとき一時的にプロトポルフィリンIX(PPIX)に変換される。このPPIXにはジカ熱、デング熱、A型インフルエンザなどのウイルスを抑制する抗ウイルス作用があるという。

「PPIXはその後、鉄と結合してヘムという物質になります。ヘムは血液の中で酸素を運搬するヘモグロビンになったり、ストレスなどで発生した活性酸素を無毒化するカタラーゼになったりと、体を防御するための役割を担っています。しかも5-ALA単体ではダメですが、SFCと一緒だと強力にHO-1を誘導することが私たちの研究でも分かっています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか