著者のコラム一覧
池田和彦新宮アゼリア薬局・管理薬剤師

1973年、広島県広島市生まれ。第一薬科大学薬学部薬剤学科卒。広島佐伯薬剤師会会長。広島市立学校薬剤師、広島市地域ケアマネジメント会議委員などを兼務。新型コロナワクチンの集団接種業務をはじめ、公衆衛生に関する職務にも携わる。

剥がした後も4週間は紫外線に当たるのを避けるべき湿布薬

公開日: 更新日:

 腰痛を含む筋肉や関節の痛みに対しては、NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)の貼付剤(湿布)が多く使われています。中でも、「ケトプロフェン」(モーラステープなど)は効果が強力で剥がれにくく使用感も良いため、大変人気があります。

 医療用のケトプロフェン貼付剤には、20ミリグラム、40ミリグラムのテープ剤(1日1回)、60ミリグラム、120ミリグラムのパップ剤(1日2回)、そして120ミリグラム、240ミリグラムの1日1回貼付タイプの商品があり、患部や症状によって使い分けられています。ケトプロフェンを含む貼付剤は市販されているので、ドラッグストアなどでも購入できます。

 ただ、テープ剤・パップ剤は患部に貼って使用するため、皮膚のかぶれやかゆみが出るケースも多くあり、使用には注意する必要があります。

 また、ケトプロフェンを含有する外用薬は、「光線過敏症」によって皮膚に重篤な副作用を起こすことが知られています。ケトプロフェンを貼った部位の皮膚の表面近くにとどまっている成分に日光などの強い紫外線が当たると、発疹、発赤、かゆみ、腫れ、水ぶくれといった激しい皮膚の炎症が表れるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」