著者のコラム一覧
池田和彦新宮アゼリア薬局・管理薬剤師

1973年、広島県広島市生まれ。第一薬科大学薬学部薬剤学科卒。広島佐伯薬剤師会会長。広島市立学校薬剤師、広島市地域ケアマネジメント会議委員などを兼務。新型コロナワクチンの集団接種業務をはじめ、公衆衛生に関する職務にも携わる。

剥がした後も4週間は紫外線に当たるのを避けるべき湿布薬

公開日: 更新日:

 貼付部位には紫外線が当たらないようにしなければなりません。貼ったままの状態で、ゴルフや海水浴といった屋外での活動は控えましょう。外出時は晴れた日だけではなく、曇っている日にも肌の露出を避け(特に半袖や短いスカートなどは厳禁)、なるべく濃い色の服やサポーターを着用してください。また、ケトプロフェンを剥がした後に光を浴びても光線過敏症が起こる可能性があります。使用後(剥がした後)は、少なくとも4週間は注意しましょう。

 ケトプロフェン製剤には、ゲル、クリーム、ローションなどの塗布薬も存在します。使用した際は紫外線を避けるなど、上記の注意事項は同様です。

 新しいNSAIDsのテープ剤として、2015年に販売が開始された「エスフルルビプロフェンテープ(ロコアテープ)」も使用には注意が必要です。現時点では、変形性関節症のみの適応ですが、変形性関節症が原因になっている腰痛や関節痛には使われます。

 ロコアテープは、貼付による主成分の血中濃度が飲み薬と同じくらい上がります。効果が強力である半面、かぶれなどの局所の副作用以外に、胃潰瘍など全身性の副作用が起こりやすく、貼付は「1日1回、上限2枚まで」と決められています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった