著者のコラム一覧
池田和彦新宮アゼリア薬局・管理薬剤師

1973年、広島県広島市生まれ。第一薬科大学薬学部薬剤学科卒。広島佐伯薬剤師会会長。広島市立学校薬剤師、広島市地域ケアマネジメント会議委員などを兼務。新型コロナワクチンの集団接種業務をはじめ、公衆衛生に関する職務にも携わる。

痛みを抑える外用薬は手軽だからといって安易な過剰使用は厳禁

公開日: 更新日:

 腰痛だけでなく、膝の痛みや肩こりなどで外用薬を使っているという方は多いのではないでしょうか。

 そうした痛みに対する外用薬は大きく3つに分類されます。①「テープ剤やパップ剤などの貼付薬(いわゆる湿布)」②「軟膏(なんこう)・クリーム・ローションなどの塗布薬」③「坐剤」です。

 このうち貼付薬と塗布薬は、市販薬として多くの種類がドラッグストアに並んでいるため、気軽に使っている方もたくさんいらっしゃいます。しかし、適正な量を適切に使用しないと、思わぬ副作用が起こる可能性があります。

 上記3つの外用薬は、いずれも消炎鎮痛薬というれっきとした「薬」です。含まれている代表的な有効成分は「フェルビナク」「ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)」「インドメタシン」で、いずれも非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類されます。

 これまでもお話ししましたが、NSAIDsは胃粘膜の保護作用を低下させるため、胃腸障害を起こしやすくなる副作用があります。吐き気、消化不良、下痢、消化器の潰瘍や出血といった副作用や腎機能障害が表れるケースも報告されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」