著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

安くて安全なはずだったウクライナの医大…留学生は決死の脱出

公開日: 更新日:

 ロシアの侵攻による戦火を逃れるために、3月10日時点で200万人以上のウクライナ人が国境を越えて避難しています。そして避難民の中には少なくない数の留学生がいて、人によってはウクライナ人以上の困難を体験したことはあまり知られていません。

 最初に報道されたのは2月下旬。ウクライナ人に交じってポーランド国境を越えて避難しようとしていた主にアフリカやインドからの留学生から、「ウクライナ人より後回しにされた」「バスに乗せてもらえず長距離を歩かされた」「国境警備員から理由のない暴力を受けた」などの事象が次々に報告されました。

 報道に対し国連安保理事会のアフリカ各国の代表は、これらの行為は人種差別であり、国際紛争の際に加盟国の国民は安全な退路を得る権利があると定めた国連の規約違反であると非難しました。

 また、注目されたことのひとつは、こうした留学生のほとんどがウクライナ各地の医科大学に通っていた点です。

 ウクライナは旧ソビエト時代に高等教育強化の一環として、留学生の受け入れを増やすために医科大学で英語での授業を開始しました。地方都市の大学に留学生が増えることで経済を活性化するという目的もあったそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状