歯(下)虫歯が多い人に共通する「3つの悪食習慣」 3万人を治療した歯科医が教える

公開日: 更新日:

 虫歯は、口の中にいる細菌(ミュータンス菌)が食べカスをエサにして酸をつくり出し、歯を溶かして発症する。しかし、もうひとつ別の発症の仕方がある。歯を外から見た限りでは健康そのものだが、レントゲン写真を撮ってみると、内部が溶けて、場合によっては神経に達しているような症例だ。

 その発症メカニズムを解明した米国ロマ・リンダ大学のラルフ・スタインマン博士は、歯を内部から溶かす虫歯の原因として、「象牙質の液体移送システム(DFT)」が大きく関係していると述べている。DFTを簡単に説明すると、脳からの指令によって体内に流れている物質が歯の歯髄(神経)を通り、やがて歯の外に流れ出る現象のこと。さらにDFTは「逆流」もする。つまり、口内に存在する無数の細菌が歯の表面を溶かすことなく侵入し、歯の内部で虫歯をつくるのだ。

 そのDFTが逆流する原因のひとつに、「血糖値スパイク(血糖値の急激な変動)」がある。では、どんな食生活をしていると起こりやすいのか。「100年歯がなくならない生き方」(三笠書房)の著者で、小峰歯科医院(埼玉県比企郡)の小峰一雄院長が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」