歯(上)虫歯の新たなメカニズムに対応した予防法 歯科医が指南

公開日: 更新日:

 虫歯は、口の中にいる細菌(ミュータンス菌)が食べカスをエサにして酸をつくり出し、歯を溶かしたり、歯に穴を開けたりする疾患とされている。そのため予防には、食後に歯を磨いて口の中をきれいにしておくことが大切というのが一般的な常識になっている。

 しかし、これだけが虫歯の原因ではないという考えがある。実際の臨床現場では、内部から表面へと進行するタイプの虫歯が数多く見られるからだ。では、このタイプの虫歯はどのようにして進行するのか。「100年歯がなくならない生き方」(三笠書房)の著者で、「小峰歯科医院」(埼玉県比企郡)の小峰一雄院長が言う。

「そのメカニズムを解明したのが、米国ロマ・リンダ大学のラルフ・スタインマン博士です。博士は虫歯の原因として『象牙質の液体移送システム(DFT)』が大きく関係していると述べています。簡単に説明すると、脳からの指令によって体内に流れている物質が歯の歯髄(神経)を通り、やがて歯の外に流れ出てくる現象のことです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン