著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

眉間にしわを寄せて考える「古畑任三郎」スタイルが脳を活性化

公開日: 更新日:

 その結果、表情とマインドが一致しているときよりも、一致していないときのほうが脳の活性度が上昇したそうです。つまり、苦々しい体験をしているわけではない人が、あえてマインドと逆の表情である眉間にしわを寄せてしかめっ面をすると、脳が活性化すると示されたのです。当事者ではない第三者である刑事が、解決の糸口を探そうと難しい顔をして悩むのは、脳の活性化につながっているわけで、この実験結果においては理にかなっているのです。

 心と体が逆の動きになることで、脳は「なんで相反するアクションをするんだろう?」と活性化し、物事を多様な視点から考えられるようになるといいます。たとえば、あなたがスマホをどこに置いたか失念したとき、焦って、苦々しい気持ちで考えるよりも、ニコニコして思い出したほうが脳は活性化するとも言えるでしょう。

 以前、「ヘンテコな動きをすると楽しい気持ちになる」という研究を紹介した際、「変な動きをするほど楽しいのだから、私は楽しいのだ」と脳が勘違いし、気持ちが楽しくなると説明しました。同様に、フアンらの研究も、人間の脳の面白さを伝える興味深い研究と言えます。

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