がんと間違われやすい「IgG4関連疾患」って何だ? 国際的にも注目

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「しかし問題なのは、腫瘤イコールがんとみなして、すぐに手術を行うケースがあることです」

 IgG4関連疾患の腫瘤はかなり大きくなってから発見されるので、もしそれががんなら、いつ転移してもおかしくない状態だ。とにかく速やかに腫瘤を切除、と考える医師がいるわけなのだが、腫瘤がIgG4関連疾患なら過剰医療になる上、そもそものIgG4関連疾患の治療が行われていないので、再び腫瘤ができる可能性がある。

「腫瘤があればIgG4関連疾患かもしれないと考え、検査をすることが医師に求められます」

 医師の間での認知度が高まることを願うばかりだが、一方で、私たちが知っておくべきことが次の3つ。該当するなら、がんの治療に進む前に、セカンドオピニオンを受けることをお勧めする。

【がん診断に用いる腫瘍マーカーが高くない】

「がんと診断されたが、腫瘍マーカーが高くない。あるいは、生検などでがん細胞が出てこない場合、がんでないかもしれません」

【膵臓がんの典型的な画像と異なる】

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