著者のコラム一覧
天野陽介日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。

世界における東洋医学の評価は? 欧米で注目度が高まっている

公開日: 更新日:

 日本ではあまり知られていませんが、実はいま欧米では「東洋医学」への注目度が一層高まっています。

 これまでにも「東洋医学」はさまざまな体の不調に対処できる治療法として紹介してきましたが、近年になって西洋医学では手が届かなかった症状への解決策として、世界中で注目を集め始めているわけです。

 中でも先進医療が発達する米国では、鍼治療の導入が盛んです。

 例えば鍼灸治療が、腰痛のガイドラインで紹介されています。

 65歳以上の公的医療保険制度でも鍼治療が正式に採用されています。意外なところでは米軍において、耳に鍼をする「耳鍼」を使って痛みを緩和する治療法を「戦場鍼(バトルフィールド・アキュパンクチャー)」と呼び、戦場における応急処置として研究と導入が進んでいます。

 こうして東洋医学が米国を中心に注目され始めた背景には、いま米国社会で大きな問題となっている「オピオイド(鎮痛薬)」の乱用による薬物中毒問題があります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々