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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

暗黒時代への第一歩? 米最高裁が人工妊娠中絶は違憲と判断

公開日: 更新日:

 6月24日金曜日、アメリカ最高裁で人工妊娠中絶は違憲という判断が下され、女性の権利は約50年前に後退しました。あれから1週間、保守が強い州では中絶が次々に禁止となり、全米で抗議行動が続いています。

 アメリカでは、中絶が必要な人は受けられるべきという意見が、全体の6割を占めています。にもかかわらず今回違憲とされたのは、最高裁が極端に保守化したからです。これに関しては、以前のコラムで詳しく述べました(https://hc.nikkan-gendai.com/articles/277587 https://hc.nikkan-gendai.com/articles/277617)。

 今回超保守の最高裁が下したのは、女性が中絶を受ける権利は、憲法では守られないという判断です。

 保守的なキリスト教徒には、中絶は胎児に対する殺人という考え方があります。今回の判断では、胎児の人権が、生む女性の権利に優先することが、認められた形になります。

 中絶ができない、すなわち、それは自分の体なのに思うようにできないことを意味します。欲しくない子供を産まなければならない。州によってはレイプ犯の子供であっても。

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