著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

お酢の主成分は細胞から元気にする疲労回復物質 夜がおすすめ

公開日: 更新日:

 調味料のイメージが強いお酢ですが、その健康効果がメディアなどで取り上げられていることから、体に良いものとして認識されている方も多いのではないでしょうか。

 酢は大きく分けて「醸造酢」と「合成酢」に分けられます。醸造酢は、さらに米酢や黒酢などの「穀物酢」と、ブドウ酢(ワインビネガー)やリンゴ酢などの「果実酢」に分けられます。合成酢は酢酸や氷酢酸を薄め、アミノ酸などを加えたものが一般的。また、他の調味料を合わせて調味したすし酢や梅酢なども合成酢の仲間です。

 国際的に見ても酢の起源は共通で、果物からつくられた酒が変化したものといわれています。フランス語で酢はvinaigre(ビネーグル)というのですが、vin(ブドウ酒)+aigre(すっぱい)を合わせてできた言葉といわれていることからも明らかです。

 旧約聖書にも飲み物として登場するほど歴史の古い酢ですが、ギリシャでは病人に酢の摂取を奨励していたことや、中国でも漢方薬として使われていたり、薬としての利用も盛んです。近年のブームもまさにその効果をうたったものが多いのが特徴的です。日本では上流社会の高級調味料として利用されていましたが、醸造技術の発達とともにようやく江戸時代に調味料として庶民へ普及したそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも