著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「時間がない」という断り文句は「お金がない」の2倍ネガティブな印象

公開日: 更新日:

 オハイオ州立大学のドネリーらは、約200人を対象に「誘いを断る理由」について調査(2021年)しました。「時間がないから」と断った場合、「お金がないから」と断るときの約2倍、ネガティブなインパクトを相手に与えるという結果が出たそうです。時間を理由にすると、「なぜ調整できないのか」などと思われがちなためです。

 私たちは、誰かから誘いを受けた際、なんとなく時間を理由にした方がいいと考えてしまいがち。しかしこの実験結果は、時間を理由にすると、かえって相手に悪い印象を与えかねないと、教えてくれるわけです。

 たしかに、時間的な理由である「都合が合えば」という返答にしても、そのほとんどが、実質、「行けません」のようなニュアンスを含んでいるケースも多いですよね。誘った方からしても、「だったらはっきり行けないと言ってほしい」と思うのは当然でしょうから、関係性がギクシャクしてしまいかねません。

 しかし、金銭的な問題を断る理由に挙げられると、誘った方はぐうの音も出ません。お金を理由にするのは少し恥ずかしい気もしますが、たとえば、「海外旅行へ行くために貯金をしている」とか、「親孝行のためにお金が必要」などと付言すれば、異なるイメージを与えられると思います。

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