著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【チンゲンサイ】「血」の巡りを促進して歯周病の改善に役立つ

公開日: 更新日:

 シニアの大きな悩みのひとつといえば歯のトラブル。歯肉が炎症を起こす「歯周病」は、生活の質を維持するためになんとかしたいものです。

 歯周病のために歯茎が腫れたり、痛みがあると食事がしづらくなり、栄養を十分に取ることができなくなります。そればかりか、全身の不調につながる場合もあるため注意が必要です。口の中の細菌は、歯肉の血管から全身に入り込む可能性があります。その結果、動脈硬化が悪化して心疾患や脳卒中のリスクが高まり、糖尿病にも悪影響を及ぼすと考えられています。

 もちろん、歯磨きや歯石除去などのケアを十分に行うことは重要ですが、食養生で改善を図ることもおすすめします。

 中医学では歯周病は「血」の巡りの悪さが関係していると考えます。全身の血流が滞ると、ひいては歯茎の血行も悪くなり、歯周病が悪化していきます。もともと血の巡りが悪い「瘀血」と呼ばれる体質の人は歯周病になりやすく、初期の段階でいったん改善したとしても再発しやすいとされます。歯周病の悪化によって歯茎が紫がかった暗い色になるのは、まさに滞って濁ったドロドロの血液の色そのものなのです。症状を軽減するためには血行を促進する食材を取り入れることが大切です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし