「電子処方箋」10月末からの先行運用でクリアすべき課題が見えてきた

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 また、引っ越しなどでかかりつけの医療機関や薬局がかわっても、クラウド上で管理されている薬剤情報によって、それまでの治療をスムーズに引き継げる。さらにオンライン診療やオンライン服薬指導がもっと普及すれば、患者は自宅でオンライン診療を受診して電子処方箋を出してもらい、薬局のオンライン服薬指導を受けて、自宅に薬が配送されるサービスも進む可能性が高い。患者はより質の高い医療を受けられ、利便性も向上すると期待されている。

 先行運用が始まっている地域によって違いはあるが、現段階では、患者に対する運用はまだ実施されておらず、まずは処方箋を電子化するためのシステム作りが行われているという。

「その過程でいくつか課題が挙がっています。電子処方箋では、それぞれの薬に付与されている特定のコードによって、薬の種類を認識します。同じ薬でも形状や容量などが違うものは異なるコードで管理されていますが、バニラや抹茶など『味』が7種類ある経口の経腸栄養剤では、すべてが同一のコードで管理されていました。そのため、電子処方箋上では、その患者さんにはどの味の栄養剤を処方するのかがわかりません。今後、同じようなケースの薬が出てくる可能性もあります。処方箋は書式が決まっていて改編できないので、医師のコメントを付与する欄を設けるなどして対応する形になるでしょう」

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