薬が飲み込みづらい…それは「錠剤嚥下障害」だ 専門家が警鐘

公開日: 更新日:

 記者は若い時からずっと薬がのみ込みづらく、大きい錠剤は喉に引っかかり、涙目になることがよくある。薬剤師に言っても詮方ないことだと思っていたが、「錠剤嚥下障害」が医療現場で警鐘を鳴らされ始めているという。

 錠剤嚥下障害とは、薬の錠剤(カプセルを含む)がのみ込みにくい状況のこと。

「錠剤嚥下障害がある場合、我慢せずに、薬の専門家である薬剤師に積極的に相談し、嚥下機能に応じた薬を選んでもらってください」

 こう言うのは、昭和大学薬学部臨床薬学講座客員教授の倉田なおみ氏(薬剤師・医学博士)。錠剤嚥下障害は、加齢によるのみ込み機能(嚥下機能)の低下で起こりやすくなるが、決して高齢者だけのものではない。

「薬は水と同時にのみ込むため、固形物と液体を同時に処理しなければならず、難易度が高い。食事はのみ込めるけど薬は難しいという人もいますし、20代でも薬ののみ込みが困難な人もいます。潜在的な錠剤嚥下障害の人は少なくないですが、医療者から聞かれることはほぼなく、問題視されていませんでした」(倉田氏=以下同)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因