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森大祐整形外科医

整形外科全般診療に長年携わる。米国トーマスジェファーソン大学で人工肩関節の臨床研究を行い、2000例超の肩関節手術を経験。現在は京都下鴨病院で肩関節や肘関節、スポーツ障害患者に診療を行う。サイトで整形外科疾患の情報を発信。

肩関節脱臼は初期のうちに手術できっちり治した方がいい

公開日: 更新日:

 また、22年に同じ雑誌でコロラドの施設が、複数の信頼性の高い研究を統計解析した結果を報告。20歳代の活動性の高い男性の初回肩関節脱臼において、手術療法が外固定療法より再脱臼を防ぐことが有意に期待できるというのです。

 基本的にこの2つの研究の結論は同じです。医療技術の発展や肩関節脱臼の研究が盛んになったことで、「脱臼は手術が望ましい」という考えが医師の間で浸透するようになってきました。

 手術をすると、術後のリハビリが必要であり、しばらくスポーツを休まなければなりません。それが嫌なあまり、「手術だけは避けたい」と考える方は結構おられます。

 その気持ちは理解できますが、末永く状態のいい肩を保ち続けるためには、手術できっちり治した方がいいと考えます。

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