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荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

【おたふく風邪】ワクチンの効果は高いが日本では定期接種が中止されている

公開日: 更新日:

 ムンプスウイルスに対する有効な薬は存在しないことから、ワクチンの予防接種がとても大切です。ワクチンにおける予防効果は高く、合併症の発生率も有意に低下させると報告されています。そのため、多くの先進国ではムンプスワクチンの定期接種が行われています。

 日本では1989年から麻疹・風疹・ムンプスの3種混合ワクチンが定期接種として導入されました。しかし、ワクチン関連の無菌性髄膜炎が発生したことを受け、1993年にムンプスの入った3種混合ワクチンの定期接種は中止されています。現在、日本小児科学会などではムンプスワクチンの安全性などを再検討するべく接種者を登録・調査しています。安全性が認められれば、再び定期接種になる道も見えてくるかもしれません。

 ただし、この調査は本年3月末までとなっています。1例でも多くの方の登録が必要です。1~6歳でムンプスワクチンを接種されるお子さんの保護者の皆さまも、担当の医師に協力の意思を示していただければ幸いです。

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