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荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

【アスペルギルス症】免疫力が低下した人では侵襲性の死亡率が50%を超える

公開日: 更新日:

 侵襲性アスペルギルス症の進行は、速い場合には発病から1~2週間で死に至る場合があるので早期治療が大切です。治療にはボリコナゾールなど抗真菌薬の注射薬を用います。ただ、免疫力が低下した人は症状が進行しやすいため、侵襲性アスペルギルス症の死亡率は50%以上ともいわれています。

 アスペルギルスの胞子は、建物の解体や改修工事において発生する粉塵にも大量に含まれる場合があり、建物の改築・建築に伴ってアスペルギルス症が発生するケースがあります。特に免疫力が低下した方が在室する病院などでの工事には注意が必要とされています。また、予防策として空気清浄機なども活用されています。

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