著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【梅干し】胃を整えて吐き気を改善し夏バテ対策にもおすすめ

公開日: 更新日:

 最近、吐き気がして食べる気が起きない。食べてもすぐ気持ち悪くなってしまう……。シニアにとって、食事摂取量の低下は大問題。毎日をアクティブに過ごすためにも、早めの改善を図りたいものです。

 吐き気が引き起こされる原因はさまざまですが、胃の働きの低下にあります。年齢を重ねると胃を守る粘膜量が減って、刺激に弱くなり吐き気を引き起こしやすくなります。さらに胃は蠕動運動によって食べたものを消化しやすい状態にして、小腸へと送り出しています。加齢により胃の機能が衰えると、消化に時間がかかり胃がもたれることも吐き気をもよおす原因のひとつです。また、胃の働きは自律神経によって制御されています。老化により自律神経の働きが低下すると、ストレスがかかりやすく胃の不快感につながります。

 吐き気だけではなく嘔吐してしまう場合は、体の水分が失われて脱水症状を引き起こしやすくなります。もともと脱水になりやすいシニアにとっては、体の不調ばかりか血圧低下など命に関わる問題になりかねません。誤嚥肺炎のリスクも高まります。たんなる吐き気くらい……と侮ることなく、食養生でさらなる不調を招かないように気を付けましょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々