「ハイパーサーミア療法」はがん治療の開始とともにスタートすべき…脳神経外科医が提言

公開日: 更新日:

「治療は簡単です。患者さんは身に着けている金属物を外し、加熱する部分の着衣を脱ぎ、治療テーブルに40~60分間、横たわるだけ。テーブルがガントリードームに移動し、患部に上下電極が装着され、治療が行われます。この治療法が優れているのは、がん種にかかわらず効果が期待できること、がん細胞以外に影響を与える可能性が少ないことです」

 正常細胞は温度が上昇すると、周りの血管を拡張して血流を増加させて熱を血液によって移動させて体外に逃がす仕組みがある。ところが、がん種にかかわらずがん細胞は新生血管と呼ばれるもろい血管に覆われているため、それができない。結果、熱がこもって壊れやすい。そもそも酸素を使わずエネルギーをつくるがん細胞は低酸素状態であり、熱の影響を受けやすいという特徴がある。

■治療機器の性能が向上

 むろん、他の治療法と同じで副作用がまったくない、というわけではない。皮下脂肪が過度に加熱されると硬結と痛みが生じることがある。しかし、それも1~2週間で消失し、後遺症も残らないという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  3. 3

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  4. 4

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  5. 5

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  1. 6

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  2. 7

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  3. 8

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 9

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  5. 10

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩