いま知っておきたい「爪水虫」最新情報(上)新検査キットが日本に初登場

公開日: 更新日:

「経験と技術も求められる。白癬菌がいるところから検体を採取せねばならず、これが難しい。顕微鏡の手技にコツが必要で、顕微鏡初見で白癬菌かどうかを見極める能力も不可欠。顕微鏡はあっても、KOH直接鏡検法を行わない医師もいる」

 爪白癬の診断を厳格にしなくてはならないのには、理由がある。

「足の指や足裏などにできる水虫(足白癬)は、市販の塗り薬がたくさんあり、それらでも治せます。しかし、爪白癬は医療用塗り薬があるものの、効果は高くはなく、効果が見えてくるまで何カ月もかかり、挫折する患者さんがかなりいる。塗り薬で治る人は十数%程度でしょう。確実に治すには医療用経口薬が不可欠。その処方のために爪白癬かどうかを正しく診断しなくてはならない」

■3種類の経口薬がある

 爪白癬を放置するとどうなるか……。塗り薬をきっちり塗っていれば足白癬は治るが、爪白癬はそのまま。白癬菌が爪足に存在する限り、何度でも足白癬の再発を繰り返す。家族へもうつしてしまう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」