著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

空を見上げれば嫉妬心が消える…気持ちの整理がつきやすくなる

公開日: 更新日:

「隣の芝生は青く見える」という言葉があるように、人間は他者が持っているものをうらやんでしまう性質があります。ときにそれは嫉妬へと変わってしまい、自分の感情を乱されてしまうこともあります。人間がストレスフリーで生きていこうとしたとき、どのようにして嫉妬と上手に付き合うかというのは大きなテーマです。

 セルフ・アファメーションという方法があります。この言葉は、「自己肯定」という意味の英語で、効果も実証されている心の整え方なのですが、単に自己を肯定するわけではなく、一定の型に沿って自分のことを語っていく──というアプローチです。さまざまな効果が実証されており、嫉妬心を軽減する効果も報告されているほどです。

 そのひとつに、スタンフォード大学のコーヘンとカリフォルニア大学サンタバーバラ校のシャーマンの研究(2014年)があります。自分について語るとき、自身にとって重要なことを説明すると、より効果的であるとうたっています。たとえば、「歌うことが私の大事なこと。歌は私の情熱であり、人生です。カラオケは自分にとって欠かせない、第二のホームのような存在だし、みんなと歌っているときはとても安心感があって楽しい。友人は仲間であり、私の人生を支えてくれる最高の存在だ」という具合に言葉にしてみる、あるいは紙に書くなどして、自身にとって重要なことを思い返すといいと研究では説明しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ