著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国人の平均寿命が3年連続で下降…他の先進国に比べてなぜ短い?

公開日: 更新日:

 アメリカ人の平均寿命が3年連続で前年を下回りました。しかも76歳という寿命は、他の先進国に比べずっと短いことが話題になっています。

 医学誌ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーションに掲載された調査によれば、寿命が縮まった最大の理由はコロナ禍です。しかしそれ以上に注目されたのは、日本を始め先進国の平均寿命が軒並み80歳を超えているのに比べ、アメリカはずっと短いことです。

 世界でトップクラスの医療先進国アメリカは、医療に使われるお金も世界一です。にもかかわらず、予防医療が充実しているとは決して言えません。

 まず国民皆保険でなく、国民の8%が医療保険を持っていません。たとえ保険があっても、高い医療費が検査や早期治療を受けることを難しくしています。医療への普遍的なアクセスが不足しているために、死亡率が上がり、平均寿命が短くなっていると、米国立衛生研究所は指摘しています。

 もう1つ、ジャーナルが強調しているのは、女性79歳に比べ男性73歳と、男女の差がさらに広がったことです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?