痩せ薬「GLP-1受容体作動薬」はどう使うべきか…適応外使用が問題に

公開日: 更新日:

 GLP-1受容体作動薬は食後の血糖上昇を感知し、血糖値を下げるインスリンの生成を助ける作用もある。そのため2型糖尿病の治療薬として用いられている。

 しかし供給能力が需要に追い付いていない面もある。GLP-1受容体作動薬のひとつ、オゼンピックに関しては、一時期、限定出荷となっていた。「日本糖尿病学会」「日本糖尿病協会」は「美容・痩身・ダイエット等を目的とした適応外使用は決してしないでください」との声明を出している。

「適応外使用で問題視されるもうひとつの理由は専門外の医師が用いることで、何かあったときの対応が適切にできないこと。薬には副作用がつきもので、GLP-1受容体作動薬では便秘、下痢、吐き気・嘔吐などの胃腸症状が見られる場合があります。私が糖尿病患者さんにGLP-1受容体作動薬が必要だと考えたときは、それらの副作用を念頭に置き、様子を見つつ、処方します」

■「薬だけ」ではダメ

 2023年3月、「肥満症」の治療薬としてGLP-1受容体作動薬が承認された(商品名ウゴービ)。前述のオゼンピックと同成分で、最大投与量はウゴービがオゼンピックを上回る。発売は24年2月22日予定だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」