著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

座る「位置」を変えるだけで、深い話ができるようになる

公開日: 更新日:

 日本人は目線を合わせるのが苦手な国民だと言われています。特に、男性は異性と話すときに相手の目を見ずに話すことが多いとも。

 せっかく食事の席に来たものの、なんだかソワソワしてしまい、うまく話せず、視線が宙を泳いでしまう……そうした経験を持つ方は多いのではないでしょうか。目を見て話すことが苦手な人に覚えておいていただきたいのが、座る位置によって関係性に与える影響が変わるということです。

 たとえば、相手の正面に対面式で座ってしまうと、相手の視界の真正面に自分がいるわけですから、少し視線をずらしたくらいでは相手の視界から逃げられません。自分が相手の視界に常にいるような状況ですから、プレッシャーも感じてしまいます。元来、人間は自由でいたい生き物なので、自分の自由な範囲が少なくなると息苦しさを感じて、話しにくくなってしまうわけです。

 しかし、テーブルの隣り合った2辺、つまり相手と斜めになるように座ると、相手が正面を向いたときには、自分は相手の視界の隅っこにいる。この場合、少し目線をずらすだけで、視界に入りづらくなります。自分が自由になる範囲が広くなるため、緊張度合いが減り、余計なプレッシャーを感じずに相手と話すことができるのです。初対面で緊張してしまうようなシチュエーションでは、なるべく斜めに座るようにすると、ずいぶん話しやすくなるはずです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー