著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

座る「位置」を変えるだけで、深い話ができるようになる

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 では、真横に座るという選択ですが、これはTPOを考えなければいけません。真横は、実際の物理距離も短いですから、相手のパーソナルスペースに入ることを意味します。ある程度、親密度が高い相手であれば安心感につながったりしますが、まだそれほど親密度が高くない相手だと逆効果になってしまいます。

 初めてのデートなどで映画館に行くのは、よほどその映画に2人とも関心が高いなどの理由がない限り、なかなかチャレンジングなことだと言えるでしょう。

 半面、真横は視界から逃れられるメリットもあります。ある程度の親密度を築けているならば、視線を感じない(=緊張度合いが減る)わけですから、さらに良好な関係を育む追い風になる可能性が高くなります。

 隣に座ると、空間的に自分の縄張りの内側に入ってくることになるため、おのずと心の縄張りの内側に入っていくことになります。内側にいる人には心を許して、ついつい普段は他の人には話さない話などもオープンにしてしまいます。こちらも自己開示すれば、返報性が働き、打ち解け合うスピードも速くなる、そんな効果が期待できます。

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