著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

座る「位置」を変えるだけで、深い話ができるようになる

公開日: 更新日:

 では、真横に座るという選択ですが、これはTPOを考えなければいけません。真横は、実際の物理距離も短いですから、相手のパーソナルスペースに入ることを意味します。ある程度、親密度が高い相手であれば安心感につながったりしますが、まだそれほど親密度が高くない相手だと逆効果になってしまいます。

 初めてのデートなどで映画館に行くのは、よほどその映画に2人とも関心が高いなどの理由がない限り、なかなかチャレンジングなことだと言えるでしょう。

 半面、真横は視界から逃れられるメリットもあります。ある程度の親密度を築けているならば、視線を感じない(=緊張度合いが減る)わけですから、さらに良好な関係を育む追い風になる可能性が高くなります。

 隣に座ると、空間的に自分の縄張りの内側に入ってくることになるため、おのずと心の縄張りの内側に入っていくことになります。内側にいる人には心を許して、ついつい普段は他の人には話さない話などもオープンにしてしまいます。こちらも自己開示すれば、返報性が働き、打ち解け合うスピードも速くなる、そんな効果が期待できます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後