認知症の人が打っておきたい「ワクチン」の種類は?

公開日: 更新日:

 認知機能が低下するとワクチン接種の必要性を理解できず、注射する際に強く抵抗するケースも少なくありません。以前、とある高齢者施設にインフルエンザワクチンを接種しに伺うと、注射に対する不安から多動になり、施設内を行ったり来たりしている認知症の方がいました。成人した大人でも、いざ注射を目の前にすると誰でも怖くなるものです。気持ちを落ち着かせるため、順番を後にして少し時間を置いたら、すんなり受けてくれました。

 在宅で介護している人も同様です。「病院に来たからには絶対に打ってもらいたい」という気持ちは理解できますが、無理やりに打つと本人も嫌な記憶として残りやすい。あまりにも抵抗するようであれば日程を変更し、主治医に協力してもらうのも一つの手です。

▽森川髙司(もりかわ・たかし) 奈良県立医科大学卒業、奈良県立医科大学付属病院で臨床研修医(第2内科)。その後、吉野病院、田北病院内科医長、向山病院副院長などを経て、兵庫県尼崎市に医療法人煌仁会 森川内科クリニックを設立。現在、産業医や校医も務める。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒