日本人の6割が保有…しつこい口唇ヘルペスは新たな「PIT療法」で撃退できる

公開日: 更新日:

「抗ウイルス薬というのは、ウイルスを死滅させる薬ではなくて、増殖を抑える薬です。なので、ウイルスが増える前に、いかに早く薬を使うかが、症状を軽くするためには非常に重要になるわけです。ただ、これまでは皮疹が出てからでなければ薬を処方できませんでした。それが今は事前に処方できるようになったので、患者さんが『ああ、来るな』と思ったら、セルフケアが可能になったのです。ヘルペスは症状が出ていない場合、専門医でも判断が難しいんですよ。でも、ヘルペスは何度も発症を繰り返している患者さんが多いので、微妙な違和感のような初期症状に関して、ご自身で把握されている方が多いんです」

■ウイルスが増殖する前に飲むことが大切

 現在、PITでは「アメナメビル(一般名)」と「ファムシクロビル(一般名)」の2種類の薬が処方可能だ。どちらも初期症状が出た時に服用し、ウイルスの増殖を抑える。

 処方には、アメナメビルは初期症状が分かる人、ファムシクロビルはそれに加えて年に3回以上の再発を繰り返している人、という条件が付く。いずれも初期症状を感じてから6時間以内に服用し、アメナメビルは一度だけ服用、ファムシクロビルは初回服用後12時間後に2回目を服用と、飲み方に違いがある。また、1回の薬剤負担費はファムシクロビルが3割負担で数百円程度、アメナメビルは2200円程度となっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    「聘珍樓」の3度目の倒産は“氷山の一角”か…格安店の乱立で高級中華が苦境に

  4. 4

    貴乃花の次女・白河れい「事務所退所」…“親の力を借りない”妹と長男・花田優一の現在地

  5. 5

    秋篠宮家の初孫、慶事なのに…眞子さんの出産をテレビ・新聞は当初スルー、宮内庁発表が遅れたミステリー

  1. 6

    「フラッと大阪万博」にトライ! 予約なし、行列を避けてどこまで楽しめるのか

  2. 7

    元横綱白鵬の「6.9暴露会見」に相撲協会戦々恐々…あることないこと含め、どんな爆弾発言飛び出すか

  3. 8

    ドジャース大谷がヤンキース現体制を粉々に…「やはり獲得すべきだった」批判再燃へ

  4. 9

    売れ過ぎちゃって困るわ!スバル新型フォレスターは歴代最速、発売1カ月で受注1万台超え

  5. 10

    パワハラ報道の橋本環奈"人気凋落"が春ドラマで鮮明に…一方で好感度上げたのは多部未華子