日本人の6割が保有…しつこい口唇ヘルペスは新たな「PIT療法」で撃退できる

公開日: 更新日:

 唇の周りに水ぶくれができる「口唇ヘルペス」にかかった経験がある人は少なくないだろう。主な原因となる単純ヘルペスウイルス1型を保有する日本人の割合は約60%といわれている。必ず発症するわけではないが、一度ウイルスが体内に入ると、一生付き合っていかなければいけないうえ、痛みは少ないものの何度でも再発する可能性があるため、非常に厄介だ。

 そんな口唇ヘルペスの新しい治療法が登場した。皮膚科専門医で「身原皮ふ科・形成外科クリニック」(広島市)の身原京美院長に詳しく聞いた。

「近年、口唇ヘルペスの患者さんが増えている実感があります。生活の質が下がる疾患で、なおかつ完治が望めません。いきなり発症して、通常は1週間程度、症状が重い場合は2~3週間は不愉快な思いをするので、困っている人が多いという印象です。その口唇ヘルペスに対する新しい治療法が保険適用になっており、昨年からは1回の内服で済む薬剤も適用になっています」

 従来の一般的な治療は、ヘルペスの症状が出たら病院で診察してもらい、処方される抗ウイルス薬を服用するか、市販されている塗り薬を使用するというものだった。新しい治療法は「PIT(Patient Initiated Therapy)」といい、あらかじめ処方された薬を患者自身の判断で服用できるというものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった