「インスリンボール」ができたときの注意点…重度の糖尿病患者が知っておくべきこと

公開日: 更新日:

 問題は、長期間インスリン治療を継続している糖尿病患者はインスリンボールができることが多く、それによって血糖コントロールが乱れがちなことだ。

「インスリンボールとは、同じ場所にインスリン注射を打ち続けることでできる皮下に生じる脂肪の塊を言います。大きさはおよそ2~5センチ程度になります。それができた人は同じ場所に注射してもインスリンを体内にうまく吸収できなくなり、血糖コントロールが乱れてしまうのです。また、インスリンボールにインスリンを打つことによって、高血糖が改善されず、医師がインスリン量を増やす指示をして、その結果、思わぬ低血糖を来すことがあります。医師も、診察時にインスリンボールの有無を確認することが重要です」

 ならば「別の場所」に注射すればよさそうなものだが、長期間インスリン注射を続けている糖尿病患者の中には、いつもの注射をいつものやり方で行っているのにいつもの結果が表れないことにいらだち、感情的になることも少なくない。「別の場所への注射」をお願いしても「私は悪くない」と言い張り、拒否するケースもあるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑