「蕁麻疹」は治る病気…良くならない人がチェックすべきこと

公開日: 更新日:

 効果が不十分な場合、エビデンス的に主流となっているのは「抗ヒスタミンの量を増やす」。海外では4倍まで増量できるが、日本では保険適用となるのが2倍までだ。

 ステップ1の抗ヒスタミン単独で効果がなければ、ステップ2として、抗ヒスタミンにH2拮抗薬や抗ロイコトリエン薬を追加。ただし、蕁麻疹への保険適用はない。

 そしてステップ3だ。ゾレア、デュピクセントともに、ステップ1と2で効果がない場合に保険適用となる。免疫抑制剤シクロスポリン(保険適用外)、経口ステロイド薬(1カ月以内に減量または中止)もステップ3の選択肢に入る。

 念頭にしっかりと置いておきたいのは、蕁麻疹の治療の要は抗ヒスタミンであるということ。

「きちんと飲んでいない。量が少なすぎる。この2つのパターンが実によく見られます。例えばゾレアやデュピクセントの臨床試験では抗ヒスタミンと併用になるのですが、プラセボ(偽薬)群でもある程度は蕁麻疹が良くなる。それは、臨床試験中は抗ヒスタミンをきちんと飲むから。抗ヒスタミンは『症状が出たら飲む』ではなく、『(たとえ症状がなくとも)毎日適切に飲み続ける』ことが非常に重要です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が