「蕁麻疹」治療最前線 非常に効果の高い新薬も登場した

公開日: 更新日:

 蕁麻疹のかゆみをなんとかしたい──。患者の切なる願いに日々対応している皮膚科医のひとりが、日大板橋病院皮膚科病棟医長の葉山惟大医師だ。蕁麻疹治療の最前線では、どういった治療が行われているのか?

 大学病院という性格上、葉山医師の外来を訪れる患者は、これまで受けた治療では成果が出なかった人が多い。しかし新薬を含めた治療で、重症者も含め、多くの人が改善している。

 蕁麻疹は、症状が6週間以内で治る急性蕁麻疹と、慢性蕁麻疹がある。

「蕁麻疹というと『食物アレルギー?』『ストレス?』と考えられがちですが、蕁麻疹は複数の要因が絡み合って生じるケースが大半。蕁麻疹の7割が原因不明の特発性蕁麻疹で、5割が、症状が6週間以上続く慢性特発性蕁麻疹です」(葉山医師=以下同)

 原因が特定できれば、それを避けることが最大の蕁麻疹対策になる。特にアレルギーによる蕁麻疹の場合、アナフィラキシーショックという命に関わる症状を回避するために、アレルゲンの特定は重要。ただ前述の通り、7割は原因不明だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾