著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ニンニクチップ】豚肉や枝豆と一緒に取って心血管疾患リスクを改善

公開日: 更新日:

 ニンニクを薄くスライスして油で揚げた、香ばしい食感が特徴のニンニクチップは、調味料やトッピングとして多用されています。その歴史と由来については明確な記録が少ないものの、ニンニク自体は古代から薬用植物として世界中で利用されており、特に中世ヨーロッパや中国の伝統医学で広く使われてきました。

 揚げることで保存性や香ばしさが増すニンニクは、保存食や食事のアクセントとしてアジアやヨーロッパの多くの料理に取り入れられ、現代では日本や韓国の料理でも人気が高まっているそうです。

 ニンニクチップの健康効果については、ニンニクそのものが持つ栄養素が重要となります。特にニンニクを切ったり潰したりすると発生するアリシンという成分は、強力な抗酸化作用を持つので、抗菌・抗ウイルス作用があり、風邪感染症の予防に役立つとされています。また、体内の抗酸化物質レベルが増加すると、睡眠の質が向上することが確認されています。

 アリシンは体内で血液をサラサラにする効果も期待できます。これにより、血流が改善され、心血管疾患のリスクを軽減するだけでなく、冷えなどの改善効果の可能性もあるそうです。さらに、アリシンはコレステロールの低下を助け、動脈硬化の予防にも寄与することが研究で示されています。

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