大人にも増えている「重症喘息」の切り札となる治療薬

公開日: 更新日:

 再発に限らず、喘息のリスクになりやすいのが風邪だ。ほかにも、気圧や寒暖差といった天候、ホコリ、疲労やストレスのほか、たばこやアルコール、妊娠などの関連が指摘されている。

「気道の炎症を抑える『吸入ステロイド』の登場で、喘息はコントロールできる時代になりました。近年は、吸入ステロイドに気管支拡張作用がある『長時間作用性β2刺激薬』が含まれた配合薬が主流になりつつあります。これらの治療薬により、70年代後半に年間6000人だった喘息死者数は、現在、1000人にまで大幅に減少しています。ただ、喘息患者の約5~10%は、高用量の吸入ステロイド薬を使用しても症状が安定しない『重症喘息』とされています。そこで切り札となるのが生物学的製剤です」

■80代後半で呼吸苦から解放されたケースも

 09年に国内で初めて重症喘息に対する「オマリズマブ(商品名ゾレア)」が登場。現在は、計5種類の生物学的製剤が認められている。いずれも喘息症状を抑えるといった効果は同じだが、治療薬ごとに作用するメカニズムは異なる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か