乳がん手術後の「乳房再建」で後悔しないために知っておきたいこと

公開日: 更新日:

 人工乳房での再建は、まずエキスパンダー(組織拡張器)を手術した胸の下に入れて皮膚と筋肉をのばす。6カ月以上を目安に、エキスパンダーから人工乳房(インプラント)に入れ替える。

「エキスパンダーは、乳がん全摘時に入れる方法(1次2期再建)と、乳がん全摘後に一定期間を置いて入れる方法(2次2期再建)があります。1次2期再建では、術後もエキスパンダーで胸が膨らんでいるので乳房を失ったショックが少ないというメリットがあり、2次2期再建ではどの医療機関で再建を受けるかじっくり吟味できるというメリットがあります」

■術後何年たってからでも可能

 エキスパンダーは36種類、人工乳房は200種類以上あり、その人に合ったものを選ぶには医師の経験値と患者に寄り添う心・態度が必要。さらにエキスパンダーを適切な位置に入れるには高い技術が必要となる。一連の施術は形成外科医が担当するが、前述の通り形成外科医自体が少なく、乳房再建の専門家となるともっと少ない。再建は受けたものの、左右の乳房の大きさや位置が違う……というトラブルも起こっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲