真夜中の「トイレ」で命を失わない…2月は寒冷ストレスが蓄積

公開日: 更新日:

 実際、便秘の人はそうでない人に比べてこれらの病気を発症しやすいことがわかっている。突然死全体のうち5%は、高齢者のトイレでの脳卒中心筋梗塞が占めるといわれ、心疾患による突然死の約8%がトイレでの排便中に起きている。

 大事なことは日頃から便秘にならないよう、白菜など食物繊維の多い野菜、納豆やヨーグルトといった発酵食品を意識して取り、お通じを良くするよう努めることだ。

 トイレでは排尿失神にも注意したい。

「おしっこをぎりぎりまで我慢していると血圧は上昇します。その状態で排尿すると血圧が一気に下がり、脳への血流が乏しくなって意識を失ってしまうのです。立位で排尿する男性に多く、中高年の過労で自律神経が弱っている人、お酒の利尿作用で頻繁に排尿に行く人、高血圧の人などは注意が必要です」

 排尿失神自体は脳血管疾患や心血管疾患とは異なり、時間が経てば回復する。が、怖いのは夜中のトイレで意識を失い、排尿失神による転倒で頭などを強く打ち、脳振とう、脳挫傷、急性硬膜外血腫などが起きた場合だ。

「排尿失神が起きたときのダメージを小さくするため、男性も座って排尿するよう心がけましょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾